塩ビ管雨水タンク自作の原点です。雨水タンクの自作の楽しさ・面白さが伝われば幸いです。
水道屋が作る、雨水タンク
1996年より雨水タンクを設置し、雨水活用を行っています。最初はバケツの様な100ℓの雨水タンクでトイレに活用しました。使い始めると容量は物足りなくなり、大きな雨水タンクへと移行していきました。
そこで省スペースな雨水タンクは無いかと色々探してみましたが、その当時は箱型・円柱型等しか無くどうしたものかと思案していた時、塩ビ管で作れないかと直感的に思いました。
・常に手に入る材料
・施工も慣れている
・耐水、耐圧もある
自作スタート
トイレ利用を目的に300ℓ規模の雨水タンクを計画。VU75は1mで5.4ℓ貯水できるので、高さ・幅2m、奥行き30cm以内で設置が可能なことを確認して、始めました。
雨水タンク容量から決めるか、設置場所から決めるかは現場次第です。自作雨水タンクの利点は現場に合わせられる、設置場所に合わせて雨水タンク容量も変更できることにあります。どちらかに制約は出てきてしまいますが、容量を減らしてでも雨水タンクを設置する意義は十分あります。今回の道具・材料です。材料は基本的にパイプ・チーズを組上げていきます。使用するのはVU75、トイレの排水管などに使われています。
道具はシャーパー・接着剤、コチラで少し詳しく書いています。

スタートしました。フェンス型を考え雨水タンクとしてだけではなく、もう一つ役割を持たせようと思います。


ある程度まで広い・平らな場所で組んでいきます。チーズとチーズにはこのように間隔が生じてしまうので、2列にすることで正面から見た隙間を少なくしていきます。チーズの位置を調整して前後で重ならないようにして、正面からの隙間を少なくしていきます。


実験の意味合いが大きい雨水タンクなので、色々と細工してみました。45度エルボを使って、後列のパイプを前列のパイプへ寄せてみました。隙間具合が大分違います。


隙間はだいぶ無くなりました。目隠しにもなりそうです。重くなってきたので、設置場所へ移動して更に組上げていきます。
雨水タンク設置


出っ張りもこの程度です。駐車場ですがこれなら駐車にも支障ありません。ここから更に組上げていきます。


上部も組み方を変えてみました。前列と後列を結ぶように接続しています。上から見ると✖に見えます。構造的にも前後が接続されて有利に働いてくれるはずです。たて樋の接続はオーバーフロー管にしていたのですが、これだと新しい雨水がオーバーフローしてしまうので変更して、雨水タンク下部の雨水がオーバーフローするようにしました。


こうする事で古い雨水からオーバーフローされるようになりました。オーバーフロー管は水位計も兼ねており、透明パイプを使用して雨水を目視できるようになっています。目盛はだいぶアバウトです…
そして忘れてはならないのが、空気抜きです。容器が密閉されていると雨水がうまく入ってくれません。必ず空気抜きを施します。この部分雨水タンクの最上部につけます。上から見ると、
何回か書いていますが防虫網です。空気は抜いて、ボウフラ対策も兼ねます。必ず雨水タンクには必要で、ボウフラ対策も必須ですのでここは手を抜かずに対処しましょう。前列・後列はパイプでつながっているのですが、万全を期すためにそれぞれに設置しました。
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