排水の流れが悪いとの連絡を受け汚水桝を確認したところ、詰まっているものをどけると木の根っこ…実はそんなには珍しくありません。木の生命力に感服しながら、詰まり修繕をして来ました。お食事中の方はご注意ください、ヤヤふさわしくない写真が何枚か登場します。ご了承ください。
詰まりの原因は木の根っこ
そんなに珍しくはありませんが、しょっちゅうある訳ではありません。何回か遭遇しているので、衝撃を受ける事は無くなりました。チョットした隙間を狙って、根は侵入してきます…
古いタイプの汚水桝で、コンクリート製です。このタイプは要注意です、木の根っこで詰まるのはこのタイプだからです。夏のマストアイテムをセットして、
この桝を開けてみると、
ビッチリ、トイレットペーパーが詰まっています…この段階では原因は不明ですので、水で洗い流していきワイヤーで突いて、何とか水の通り道を作っていきます。
通り始めると、木の根っこが姿を現しました。これが排水管をふさいでいました。
汚水桝の中にこれでもかと入っています。
ようやく配管に残っていた排水も流れ切ったので、木の根っこの除去へ。
こんだけ入っていました。
さすがにこれに塞がれては、ひとたまりもありません。汚水桝と排水管の接続部の隙間がある事が原因です。モルタルで埋めてはいるのですが、経年劣化で剥がれ隙間が出来てしまいました。このタイプの宿命ではあります。
原因は隙間…
この隙間です。
数週間前に除去したのに、また出てき始めています。モルタルが入っていたのですが、剥がれてしまっています。今は塩ビ製の桝が主流で、桝に配管を接着しているのでほぼ木の根っこが入る事はありません。こんな感じの蓋です。
今回はこの隙間以外はまだ大丈夫だったので、隙間を充填補修する事にしました。塩ビ製桝への交換はコチラを。
特殊ウレタン樹脂で充填補修
モルタルで補修する事もあるのですが、今回の相手は木の根っこなので乾く前に突き破られる恐れがあり、速乾で接着剤にもなる特殊ウレタン樹脂を選択しました。防水性もあるので桝使用にはもってこいです。
充填していきます。
速乾なので時間との勝負でもあります。
もうチョットなめらかになると良いのですが…管底と桝に段差があると詰まりの原因になり得るので慎重に調整を。
しばし乾燥。もう1か所あるのでそちらも。
先程の汚水桝の下流にある桝で、詰まってはいませんでしたが木の根っこが入り始めているので、こちらにも充填。
ものの数分で固まり始めました。水を流しても大丈夫そうだったので、作業は完了です。これでしばらくしたら確認しに行きます。
今回のコンクリート桝があるようでしたら、排水が詰まっていなくてもたまに蓋を開けて確認してみて下さい。隙間があれば当然排水が地中に流れますので、最悪地盤沈下につながる可能性もあります。穴が開いていたり、モルタル片があるようでしたら補修が必要です。
詰まっていなくても汚水桝が劣化して漏水している現場をいくつも見ているので、一度是非確認を。建物に悪影響を及ぼす事もあるので、頻繁でなくても良いので気にしてやってください。
1年3か月後…
確認してきました。
紅葉も散り始めましたが、どうなっているでしょう?
無事根っこをブロック、まずは上出来でした。充填剤も耐用年数があるので、更に確認は必要となりますが触った感じでは今のところ問題なしです。やりっ放しではいけないので、これからも確認活動は続けていきます。ひとまずホッとしています。(スペイン戦で寝不足…)
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