墨田区のエコライフ講座「やってみよう雨水利用」に参加してから10年。振り返ってみて何か変わったか?変わっていないか?今後の雨水活用活動の為に検証してみます。
雨水タンクはどうか?
雨水タンクもようやく色々なものが出始めましたが、10年前はどうだったか?スカイツリーがまだ建設途中でした。
残念ながら変わっていません…今も現役の雨水タンク達です。裏を返せば変える必要が無いとも言えるので、良い悪いは断定はできませんがもう少しこ洒落た雨水タンクはあって良い気がします。
今でも購入できるものが並んでいます、デザイン等考えられている雨水タンクを紹介していますのでコチラもお楽しみください。
取水継手はどうか?
お察しの通り、雨水タンクがあまり変わっていないという事は、
コチラも今でも見るもの達です。元々必要最低限の設備になっているので変えようが無いというか、これ以上いじり様が無いのかもしれません。それだけ最初から考えられていたことになります、恐るべし。
路地尊の実現は…
路地の安全を守るシンボルです。名前の由来は「地域のコミュニティの場であり、災害時には避難路になる路地を大切にしながら自分たちの手でまちを守ろう」という防災まちづくりの考え方から、その名が付けられました。
雨水を中心に考えられたこの路地尊、これを見る為に参加したと記憶しています。近所の人たちが花を持ち寄り世話をしたり、夏には水遊びもするそうです。この手押しポンプの下に3tの雨水タンクが敷設されています。
近くの家のたて樋より雨水を貯めています。この協力感が堪りません、こういう地域だからこそ実現できた設備と言えるでしょう。
火災の際、実際に初期消火も行われたそうで正に地域の重要施設となっています。地元にも是非設置したいと思いましたが、未だ実現せず…こちらの道のりも更に険しと言ったところです。
10年で飛躍的に変わったとは言い切れません、これは水に対しての考え方だと思います。最近は渇水などが起きず、水害に焦点が当たっています。いかに排除するかに舵を切ってしまっているので、貯めて・活用しようという機運は感じられません。
水害を軽んじる気は毛頭ありませんが、合わせて対応は可能だと思います。その時に対処するのでは無く、通常時から備え個人の力を結集すれば、大規模な対策でなくとも有効に機能する治水が出来るはずです。
路地尊の発想は現在に通じるものと確信します。災害時の水の確保の観点からは非常に有効で、地域での助け合いを促進していく良いアイテムでは無いでしょうか?家庭だけでは到底設置が無理な3tクラスの雨水タンクがある安心感。
非常時こそ力を発揮するライフポイント、この拠点としてはモッテコイで実用的。普段からこの場で交流出来、非常時だけでは無く通年で活用していく事こそが大事でメンテナンスも自然にみんなでやっていくのだと思います。
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